「武造とマツの物語(新)」

【小説】 身体障害者に理解がない時代にマツは、幼少のとき親同士で決め

た「ろうあ者」との結婚のため養女にいく。偏見や逆境に遭いながらも前向きに生きていく。



2011年12月12日

お腹が“ぱかっ”と開き、赤ん坊が出てきた?第126回

襖が開き、ヨネが「中に入っていいどー」と言ったと同時に、武造がすぐさま中に入った。

横たわったマツが無事でいることを武造はよろこんだ。

マツの横にいる赤ん坊を見た武造はまず、いろんな角度からその赤ん坊を眺めた。

そして、武造は赤ん坊の顔をチェックし始めた・・目・鼻・口・耳と・・さらに赤ん坊の手に触れてその指を数えはじめ、次は赤ん坊の足の指を数える・・

武造は驚いた・・・

赤ん坊をじ〜〜と見て、今度はマツのお腹を見る・・・

大きかったマツのお腹がへっこんでいる・・・・

武造は不思議そうな顔をする・・・


赤ん坊とマツのお腹を交互に見ながら・・・・

武造は、自分のお腹のところに両手を持ってきて手首を合わせ・・・そして、手首をくっつけたまま手のひらを“ぱかっ”と開いた!

・・・

そして武造は、マツのお腹を指差し、またもや自分のお腹のところに両手を持ってきて手首を合わせ・・・そして、手首をくっつけたまま手のひらを“ぱかっ”と開いた!

どうも武造のその身ぶりは、マツのお腹が“ぱかっ”と開き、赤ん坊が出てきたと言っているようである・・・

それから武造はマツのお腹をやさしく撫でた・・。


一方、関衛門は元気に産まれた男の子を見て涙ぐんでいた。

関衛門が言った
「マツ、よー頑張ってくれた、もう赤ん坊の名前は考えてあるぞ。」

ヨネが言った
「お父は、男ん子とおなごん子、両方の名前をすでに考えておるんだ」

マツは思った・・

(名前・・・オラたちが付けるんではねーんだか・・)

マツは、親となった自分たちが赤ん坊の名前を決めると思っていた・・

ところが・・・

関衛門が言った
「男ん子だから名前は・・」

そう話し出す関衛門の嬉しそうな表情を見たマツは、すぐに関衛門を名付け親として受け入れた。

(名前は・・?)
ラベル:赤ん坊 名付け親
posted by junko at 12:06| Comment(0) | 新・武造とマツの物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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